Workshop
ワークショップ

占領期日本におけるパンパンをめぐって-ジェンダーの視点から平和について考えよう-

開催日

2014年12月7日

会場

京都市堺町画廊

メンバー

報告者順に記載
深田卓  編集者/インパクト出版会・代表 (報告者1)
茶園敏美 セクシュアリティ、占領期性病対策研究
     /京都大学学際融合教育研究推進センター アジア研究教育ユニット・研究員 (報告者2)
三橋順子 性社会・文化史研究者/明治大学、都留文科大学非常勤講師 (報告者3)
西川祐子 文学・女性史研究/元京都文教大学教授 (報告者4)
田中雅一 京都大学人文科学研究所・教授 (司会)

ワークショップ概要

本企画では第2次世界大戦後の占領期日本にフォーカスし、パンパン といわれる、GI(米兵)相手の街娼への人権侵害のみならず、GHQ(連合国軍総司令部)の占領政策にかかわって、4名の報告者を軸にジェンダー の視点から平和について考察を深めることで、あらゆるかたがたに占領地女性の人権について関心を示していただくことが目的でした。そのため本企画では一般のかたがたに気軽に参加していただきたいという目的のもと、あえて学外のイベントスペースを研究会の会場としました。その結果、当日は研究者や学生のみならず、大勢のひとたちが集まり活発な議論ができました。

開催報告

ワークショップを開催しての感想・メッセージ

本企画を通じて、占領期の暴力は占領期の特殊な話ではないということや、占領期の性暴力を被っていまだに沈黙されているかたがたの尊厳回復への重要性を再確認しました。本企画は、今度は韓国、フィリピン、ドイツ、オーストリアといった海外の占領期ジェンダー研究者との人的ネットワークを構築し共同研究をおこなうために必要な企画となりました。ありがとうございます。

ワークショップで得たもの

本企画の成果を発展的に継続した研究会を、2015年1月24日に一橋大学ジェンダーセンターの研究者平井和子さんをお招きして茶園とのW(ダブル)報告会を京都大学でおこないました。この報告会は、2014年11月21日一橋大学ジェンダー研究センターで開催される W報告会(茶園招聘)と本企画を踏まえた研究会です。この結果、本学を拠点とした学際的な発信に寄与でき、さらにセクシュアリティ研究にかかわる人的ネットワークもできました。