Workshop
ワークショップ
ひれあしワークショッフ in 京都 野外と飼育の現場をつなぐ
メンバー
小林 万里(東京農業大学・教授)
郡山 尚紀(酪農学園大学・准教授)
鈴木 美和(日本大学・准教授)
川本 守 (小樽水族館)
遠山 忠晃(あわしまマリンパーク)
芦刈 治将(すみだ水族館)
池光 愛美(京都水族館)
米崎 史郎(国際水産資源研究所・主任研究員)
鈴木 一平(東京大学大気海洋研究所・特任研究員)
木下 こづえ(京都大学霊長類研究所・助教)
ワークショップ概要
鰭脚類(アシカ・アザラシ・セイウチなど)は、四本の脚がひれ状に変化し水中生に適応した海棲哺乳類の一群である。水中での採餌や氷上での繁殖といった特殊な生活様式により、行動観察をはじめとした基礎的な研究には困難を伴う場合が多い。
水族館は、野外では観察の難しい鰭脚類について、継続的な行動のモニタリングや血液・尿・糞などの生体試料の採取が可能である。したがって、繁殖・行動・栄養状態の把握など、生物学的な基礎研究を行う上で絶好の場である。
しかしながら、飼育下の鰭脚類において,このような研究が行われる例は非常に少ない。そこで、研究者と水族館職員とが一堂に会し、双方が情報共有を行うためのワークショップを開催した。鰭脚類の野外研究と飼育それぞれの現場の第一線で活動しているメンバーを講演者として招き、それぞれの活動紹介および問題点の整理を行った。