格子欠陥の現在そして広がる未来―格子欠陥とアート
開催日
2020年12月13日13:00-18:30
会場
なし
物性物理は理論と技術の進展に伴い発展してきたが、近年、新たな視点からのアプローチが求められている。これまでの流れにとらわれない新しい視点を持つアーティストと物理学者が協同して、アート作品を作り、物性物理の概念を拡張することを目指す。物理の理論を理解し、物理学者の課題を知ることでアーティスト活動も広がると考えられる。イベント内では、物理学者による物理的な背景の発表と、アーティストによる作品の説明を行う。格子欠陥は、固体中の周期構造を乱し、小さな摂動で大きな変化を生み出すものとして、古くから物性物理の分野で研究対象とされてきた。近年は分野の成熟と共に、新しい発見を得るための難易度が上がっている。ここに新しい視点と感性を加えるために、アートの持つ問題提起という特徴を生かして、分野の特徴・問題を探し、今後の発展の道筋を見出す。また、これまで物理学者が「もの」としてとらえてきた格子欠陥に「こと」をいう視点を加えることで、格子欠陥の概念を拡張させる。アーティストとしては、物理の理論の基礎を知ると共に、物理学者が持っている課題を知ることで、活動の幅が広がると考えられる。今回の研究会で得られたつながりは、研究会後も継続的に続いていくことを期待している。
代表者 | 富田 直秀 (京都大学 工学研究科教授、医療工学) |
メンバー | 湊丈俊 (自然科学研究機構分子科学研究所主任研究員、物理化学) 秋葉宙 (東京大学物性科学研究所助教、物性物理) 松本祐典 (九州大学大学院芸術工学研究院研究院長戦略室学術研究員、ピノー株式会社代表取締役、アート) |
連絡先 | kcua.science at gmail.com atを@に変えてください minato at ims.ac.jp atを@に変えてください |
関連情報 | https://sites.google.com/view/kyotoscienceart/ |
物理学者とアーティストが連携して行う研究会です。