京都大学アカデミックデイ2025

幸せな「人生のしまい方」って?

研究者からの一言:あなたはタツトリ派?それともノトナレ派?

あなたは自分の人生のしまい方について、どのような思いを持っていますか。高齢期には、老いによる身体の変化に対応を迫られたり、死後を見据えて遺る物の整理が必要であったり、たくさんの意思決定が待っています。こうした面倒だけど大切なことに、どのように向き合えばよいのか、ぜひ皆さんのお考えをお聞かせください。

出展代表者

大学院文学研究科
 児玉 聡 教授

参加者

大学院文学研究科
 荻野 琴 特定研究員
 Seungmin NAM 特定研究員
 立場 貴文 研究員
 鈴木 英仁 研究員

関連URL

①PJのHP https://smbckustudio.iac.kyoto-u.ac.jp/project/project02/ ②研究室のHP https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/ethics/

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今の仕事(研究、進路)を選ぶきっかけになった本

ゴルギアス

プラトン(著)、三嶋 輝夫(訳)

漠然と「文学部的なもの」への興味関心から文学部を志した記憶があります。入学してからも何を専門にするのか決まっていなかったのですが、プラトンの対話篇を読む1年生向けのゼミナールで哲学に触れ、結局研究者の道へと進むことになりました。哲学は真摯に知を求める精緻かつダイナミックな営みです。そのスピリットを最もよく感じられるのはやはりプラトンの対話篇だと思います。その中でも『ゴルギアス』はおすすめです。「正しさ」「善さ」を追求するソクラテスの探求に是非とも触れてみてください。

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

教養としてのハイブランド:フツーの白シャツが10万円もする理由

とあるショップのてんちょう

研究者のイメージに違わず、ファッションにあまり関心がなかったので(ちなみにオシャレな研究者もたくさんいます!)、いわゆるブランドの服や小物がアレほど高額な理由はさっぱりわかっていませんでした。本書は20世紀から現在に至るまでの服飾史の本で、様々なブランドやデザイナーが「身体を覆う単なる布」という枠を超えて服飾という文化を織りなしている事がわかります。今はオシャレな研究者になれるよう勉強中です笑。

若者にお勧めしたい本

法律婚って変じゃない?:結婚の法と哲学

山田 八千子(編著)、
安念 潤司、大島 梨沙、若松 良樹、田村 哲樹、池田 弘乃、堀江 有里(著)

近年、選択的夫婦別姓制度や同性婚などといった制度の導入が話題になっています。婚姻の自由は日本国憲法に明記された権利であり、その範囲が拡張することは望ましいことのように思われます。しかし、そもそも私達が社会生活を営むうえで、法律により明記された婚姻制度は必須なのでしょうか。本書は法哲学や民法学、倫理学など様々な専門家が多様な視点から婚姻制度を考察しており、若い人にもぜひ一読いただきたいです。

自分の研究に関連して紹介したい本

老後ひとり難民

沢村 香苗

最近よく聞く「老後おひとり様問題」。背景には、2020年の時点で、高齢者世帯のうち「単独」または「夫婦のみ」で暮している世帯が7割にのぼるという実態があります。夫婦で暮らしている場合でも、パートナーに万が一のことがあれば「おひとり様」になってしまうかもしれません。
本書では、老後頼れる人がいない場合に生じる様々な問題を具体的に紹介したうえで、安心して老後を過ごすために必要な備えについて解説しています。もちろん、紹介される情報はおひとり様でない方にも役に立ちます。誰しもが迎える人生の終わりに向けた最初の準備として、ぜひ本書を手に取ってみてください。

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