京都大学アカデミックデイ2024

霞が関の博士人材活用

研究者からの一言:「制度」のもたらす効果について研究しています

行政が対応すべき課題は、高度化・複雑化しており、問題解決に必要な専門性を確保し、政策の質を高める取組が求められています。そこで、博士号に焦点を当てた人事制度の国際比較と現役官僚へのサーベイ調査の結果を用いて、これからの霞が関における人材活用について、来場者のみなさんと一緒に考えます。

出展代表者

大学院医学研究科
 祐野 恵 特定講師

参加者

大学院医学研究科
 安藤 加菜子 研究員

関連URL

https://www.stips.kyoto-u.ac.jp/

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

若者にお勧めしたい本

職業としての政治

マックス・ヴェーバー / 脇 圭平(訳)

1919年のウェーバーによる学生への講演をまとめた書籍です。ヴェーバーは、政治家に必要な重要な資質として、情熱・責任感・判断力と説いており、政治とは何か、政治家はどうあるべきかという、ウェーバーの語りかけは、現代にも通ずる内容です。2020年に改版されており、政治の本質を考えてみたい方に、手に取っていただきたい一冊です。

自分の研究に関連して紹介したい本

在宅育児手当の意義とあり方:自治体による新たな現金給付とその可能性

安藤 加菜子

積み重ねてきた学びやその他さまざまな経験、大切にしたいこと、暮らしの現状などに応じて、その人らしい生き方をかなえる制度とは何でしょうか。この本では、そのことを子育て支援に注目して考えました。子どもを世話することに対する現金給付である在宅育児手当を国内や北欧等の実施例から多面的に検討しています。博士人材の研究では、大学院での学びを活かしたい人と、社会や制度との関係を考えていきたいです。

  • Facebook
  • Twitter