京都大学アカデミックデイ2024

からだ工務店:カブトムシの体の形作り

研究者からの一言:カブトムシは数学ができる!?

カブトムシは、蛹になるとき、まるで別の生き物のように姿を変えます。その秘密は何でしょうか。実は、幼虫は、蛹の形を体内で「小さく折り畳んだ状態で」作っているのです。それが展開されて幼虫の体から出てくるのが脱皮です。私達は、この「折り畳んだまま形を作る方法」を数学的に理論化することで、新しいモノづくりの方法を開発しています。

出展代表者

大学院工学研究科
 森川 健太郎 特定研究員

参加者

大学院工学研究科
 井上 康博 教授
 三村 知広 博士課程1年
 新村 大輝 修士課程1年
 國西 海渡 修士課程1年
 油布 隆太 修士課程1年

関連URL

https://www.inoue-lab.info/

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

自分の研究に関連して紹介したい本

いきもののカタチ 続・波紋と螺旋とフィボナッチ:多彩なデザインを創り出すシンプルな法則

近藤 滋

出典のカブトムシの形作りの研究は、著者の近藤滋教授(大阪大学)との共同研究から生まれたものです。本書では、カブトムシに加え、複雑怪奇な角を持つツノゼミや、多種多様な形の貝殻、体の建築資材を自ら作り・運び・建てるカイメンなどの形作りについての研究が語られています。わかる実感を得ていく思考過程を追体験できるような語り口は、ただ「知る」のではなく、体験としての「わかる」を読者に与えてくれます。

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