京都大学アカデミックデイ2023

一票の格差ってどうなの?

研究者からの一言:平等そうに見えるが不平等な代表問題を研究しています

間違っているのではないか。正確に言うと、一票の価値を計算する式「席数÷人口」に問題があって、その値を人口の異なる選挙区で統一しようとする是正が返って不平等な状況をさらにひどくさせている。問題とは、「席数÷人口」の式は、席数が人口に比例することを暗黙的に仮定しているが、そのようなことが見られていない。

出展代表者

総合生存学館
 趙 亮 准教授

参加者

総合生存学館
 呂 文若 博士課程5年

関連URL

https://aw.gsais.kyoto-u.ac.jp/

来場者より

みんなの投票同じ重みにしたいで賞

フォトギャラリー

研究者の本棚

本出展の参加研究者がお勧めする本をご紹介。

今ハマっている本(誰かとこの本について話したい)

スケール:万物を支配する「大きさ」の法則(上)

ジョフリー・ウェスト / 山形浩生(訳)、森本 正史(訳)

「下」のほうもおすすめです。ゴジラがなぜ地球上生物ではないかの解説から様々面白い話が述べられています。我々の研究ともつながっています。

若者にお勧めしたい本

サピエンス全史:文明の構造と人類の幸福

ユヴァル・ノア・ハラリ / 柴田裕之 (訳)

この本は我々サピエンスが生き延びてきて地球の支配者になった秘訣を示しています。それがフィクション(とそれの伝授)です。この指摘が趙の情報智慧論(ご期待を!)の思考に大きな影響を与えました。

自分の研究に関連して紹介したい本

選挙・投票・公共選択の数理

趙亮、谷本明子、呂文若 / 大山達雄(編)

選挙や投票、公共選択における数理問題を取り扱う書籍です。特に我々が書いた第6章「最も好都合な議員定数」(pp.99-122)が適切な国会の規模について論じており、この問題の世界最先端な研究になっております。

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