京都大学アカデミックデイ2016

バルクナノメタル:常識を覆す構造材料

研究者からの一言:金属界のイノベーションはここから起きる.

構造材料とは、橋や車などに欠かせないものづくりの基礎となる重要な材料です。従来の4倍以上の強度を示すなど、常識を覆す性質を持つ新しい構造材料であるバルクナノメタルを紹介します。

出展代表者

工学研究科
 辻 伸泰 教授

参加者

工学研究科
 辻 伸泰 教授
 柴田 曉伸 准教授
 中村 慶彦 修士課程1年
 吉田 修平 修士課程1年
 黄 錫永 修士課程1年
 毛 文奇 修士課程1年

関連URL

http://www.tsujilab.mtl.kyoto-u.ac.jp

来場者より

実用化できたらいいな賞

アカデミックデイを経ての感想

私たち研究を行う人々にとって,知識を生み出す方法は様々ですが,特に「無知になること」と「博識になること」が有効ではないでしょうか.

一見,相反するようにも思える2つの事ですが,新たな知識を生み出すには重要なツールであり,アカデミックデイにはこれら2つの要素がどちらも含まれていると思います.

今回,アカデミックデイで金属材料の強度を向上する方法について紹介させていただきましたが,私たちが説明している中で,その場で思いついた研究のアイディアをぶつけてきてくださった方がいました.その人は金属材料については全くの素人にもかかわらず,私たち研究している側がが思いつきもしなかった奇抜でエキサイティングなアイディアを思いついたのです.真っ白な純粋な目で見ることで,「無知になること」で知識を生み出せるのです.

また,発表の合間に文理関係なく他分野の研究者の方々の発表をお聞きすることが出来ました.様々な分野の話を聞いて知識を得るうちに,自分たちの研究に応用できる事も多く見つかりました.知識の幅を広げることで,「博識になること」で新たな知識の芽が出てきたのです.

新たな知識が生まれる場としてのアカデミックデイ.このような取り組みが今後も様々な領域で広まることで私たち人類の学問がさらに発展するのではないかと期待しています.

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